新着
雑誌
特集
動画
トピックス
イベント
書籍
HBRセレクション
下川 浩一の著作一覧
雑誌掲載コンテンツ
大野さんに学んだこと
内川 晋
好川 純一
下川 浩一
エリヤフ M. ゴールドラット
/
2010年1月
今回の不況によって、製造能力の重要性があらためて認識されている。識者らが指摘するように、アメリカは、付加価値の低い業務は不要であるという論理の下、アウトソーシングを推し進めた結果、さまざまな能力を失った。それらは、つまるところ人間の知識やスキルであり、製造能力を再考するとは、人と組織を問い直すことにほかならない。今後の日本産業界、とりわけ製造業の競争力を考えるうえで、大野耐一のものづくりと人づくりを再発見することにはきわめて有意義である。彼の薫陶、また影響を受けた大野チルドレンらに、その本質を聞く。
雑誌掲載コンテンツ
大野耐一の言葉
下川 浩一
藤本 隆宏
/
2010年1月
筆者らは一九八四年、大野耐一にインタビューし、トヨタ生産方式が生まれてきた経緯、この生産システムの目的について聞いた。大野はそのインタビューのなかで、豊田喜一郎が唱道したジャスト・イン・タイムの考え方からかんばん方式が生まれるまでのエピソードについて語っている。特に豊田紡織時代の原体験が生産システム改革のアイデアとなり、ここに豊田佐吉と喜一郎の思想を反映させたこと、戦後の混乱期のなかで業務の標準化に取り組み、また生産の平準化を試みていたことなどが注目される。